夏場の人工芝は熱い?快適に使うための対策方法とは

公開日:2026/02/16 最終更新日:2026/03/09
暑さ対策

夏の人工芝は太陽の熱を吸収しやすく、表面温度の上昇や照り返しによって暑さを強く感じることがあります。特に子どもやペットを庭で遊ばせたい方にとっては不安材料になりがちですが、適切な対策を行うことで熱さを和らげることが可能です。本記事では、人工芝を夏場でも快適に使うための対策方法について解説しています。

夏場の人工芝が熱くなる理由とは

夏の人工芝は、強い日差しを受けることで表面温度が大きく上昇し、照り返しによって非常に熱く感じられる場合があります。

特に真夏には、人工芝の表面温度が50〜60度程度にまで達することもあり、素足で歩いたり、子どもやペットを遊ばせたりする際には、やけどや熱中症のリスクが高まる点に注意が必要です。照り返しが加わることで体感温度も上がり、庭全体が暑く感じられることも少なくありません。

合成樹脂が素材に使われている

人工芝がこのように高温になりやすい理由のひとつは、素材にポリエチレンなどの合成樹脂が使われている点です。合成樹脂は熱を吸収しやすく、さらに吸収した熱を内部にため込みやすい性質があります。

夏の厳しい直射日光を長時間受けることで、人工芝の表面温度はどんどん上昇し、その結果、強い照り返しが発生してしまうのです。ただし、近年では特殊な加工を施し、表面温度が上がりにくい人工芝も登場しているため、製品選びの段階でこうした点を意識することも有効です。

水分による冷却効果が期待できない

もうひとつの大きな要因として、人工芝には水分がなく、冷却効果が期待できない点が挙げられます。天然芝の場合、植物が持つ蒸散作用によって水分を蒸発させ、その過程で表面の温度を下げることができます。

一方、人工芝はプラスチック素材のため水分を保持できず、蒸発による冷却が起こりません。そのため、一度吸収した熱を逃がしにくく、結果として表面温度が高温になりやすいのです。

人工芝が照り返しを防ぐ方法

人工芝は素材の性質上、夏の強い日差しを受けると表面温度が高くなり、照り返しによってさらに暑さを感じやすくなります。しかし、いくつかの対策を行うことで、人工芝の熱さを和らげ、快適に使用することが可能です。

ここでは、人工芝の照り返し対策として有効な方法を中心に、その特徴やポイントを整理してご紹介します。

人工芝の表面に水を撒く

まず代表的な対策が「水撒き」です。人工芝の表面に水を撒くことで、気化熱の作用により温度を下げることができます

夏場に道路やコンクリートに打ち水をして涼を取る方法と同じ考え方で、人工芝にも同様の効果が期待できます。ホースなどを使って表面全体に水を撒くと、水分が蒸発する際に熱を奪い、表面温度を一時的に大きく下げることが可能です。

人工芝は熱を吸収しやすい一方で、冷めるのも比較的早いという特徴があるため、庭に出る直前にサッと水を撒くだけでも裸足で歩ける程度まで温度を下げることが可能です。特別な設備が不要で、すぐに実践できる点も大きなメリットといえるでしょう。

日よけやシェードを設置する

次に有効なのが「日よけやシェードの設置」です。人工芝の温度上昇を抑えるには、そもそも直射日光を当てないことが重要です。

日よけ、シェード、タープ、テントなどを設置することで、人工芝に直接太陽光が当たるのを防ぎ、表面温度の上昇や照り返しを抑えることができます。特にシェードは布を張るだけのシンプルな構造のものが多く、ホームセンターなどで手軽に購入・設置できる点が魅力です。

選ぶ際には、遮光率やUVカット率が高いものを選ぶことで、より高い遮熱効果が期待できます。庭全体の雰囲気を損なわずに設置できる点も、日よけ対策のメリットといえるでしょう。

散水スプリンクラーを設置する

3つ目の方法として「散水スプリンクラーの設置」が挙げられます。スプリンクラーを使って人工芝全体に水を撒くことで、気化熱による冷却効果が得られ、照り返しを和らげることができます。

冷却効果はおおよそ1時間程度とされており、何度も手作業で水を撒くのは手間がかかりますが、タイマー機能付きのスプリンクラーを使用すれば、自動で定期的に散水することが可能です。

また、散水量が均一になるため、ムラなく全体を冷やせる点もメリットです。庭で過ごす時間が多い家庭や、ペットや子どもを頻繁に遊ばせたい場合には、特に便利な対策といえるでしょう。

遮熱効果のある人工芝を選ぶ

さらに、根本的な対策として「遮熱効果のある人工芝を選ぶ」という方法もあります。近年では、表面温度の上昇を抑える加工が施された遮熱タイプの人工芝が販売されています。

このような商品を選ぶことで、通常の人工芝と比べて夏場の温度上昇を軽減可能です。ただし、実際の検証では「遮熱」と表記されていても、強い日差しを受けると想像以上に熱くなってしまう製品も存在します。

そのため、遮熱性能だけで判断せず、実際の使用環境や口コミ、検証結果などを参考に慎重に選ぶことが大切です。

夏場の人工芝のメリット

夏場に人工芝を取り入れることで得られるメリットは多く、特に庭を家族で有効活用したい家庭にとっては大きな魅力があります。ここでは、夏の人工芝がもたらす5つの主なメリットについて、内容を整理しながらまとめていきます。

汚れを気にせずに水遊びができる

まず1つ目のメリットは、汚れを気にせずにプール遊びや水遊びができることです。夏になると、庭でビニールプールを出したり、水遊びを楽しんだりする家庭も多いでしょう。

しかし、庭が土や天然芝の場合、水を使うと泥が跳ねたり、地面がぬかるんだりして、服や手足が汚れてしまうのが悩みどころです。その点、人工芝の庭であれば泥汚れの心配がほとんどなく、プールの水が多少こぼれても地面がぐちゃぐちゃになることはありません。

遊び終わった後も、体についた水分を軽く拭くだけで、そのまま室内に入れるため、後片付けの手間も少なく済みます。

また、人工芝にはクッション性があるため、ビニールプールを置いても底が傷みにくく、プール自体の寿命が延びるという利点もあります。ただし、こうしたメリットを十分に得るためには、下地を含めて正しく施工されていることが前提です。

施工不良があると、水はけが悪くなったり、プールの重みで地面が凹んだりする恐れがあるため、専門業者に依頼するか、DIYの場合でも下地材や人工芝の質に十分配慮する必要があります。

雑草処理をしなくて済む

2つ目のメリットは、面倒な雑草処理から解放されることです。夏は植物の成長が活発になる季節で、天然芝や土の庭では雑草が次々と生え、草刈りや草むしりに追われがちです。

炎天下の中で蚊などの虫を気にしながら作業をするのは、体力的にも精神的にも大きな負担になります。人工芝を施工する際には、防草シートなどを用いた徹底した雑草対策を行うため、夏でも雑草が生えにくくなります。

外周部分などから多少雑草が出てくることはありますが、少量であれば簡単に処理できる程度です。「庭の草むしりにうんざりしている」という方にとって、人工芝は非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。

虫がわきにくくなる

3つ目のメリットは、虫がわきにくくなることです。人工芝を正しく施工すると、雑草が減り、地面に日光が届きにくくなるため、虫が生活しにくい環境が整います

虫はエサとなる植物や湿った土を好むため、それらが少ない人工芝の庭では、夏場でも虫の発生を抑えやすいです。もし人工芝を敷いたにもかかわらず虫が多い場合は、防草シートの破れや隙間など、施工不良が原因となっている可能性があります。

適切な施工が行われていれば、虫の悩みが軽減され、快適に庭を使えるようになります。

きれいな環境でバーベキューを楽しめる

4つ目のメリットは、きれいな緑の芝の上でバーベキューを楽しめることです。

人工芝の庭は一年を通して緑が美しく、夏のバーベキューシーズンには特に映える空間になります。虫が寄りにくい点も相まって「庭でバーベキューをしたいけれど虫が苦手」という方には大きな利点です。

また、人工芝は庭だけでなく、テラスや屋上に設置することもでき、無機質だった空間を緑あふれるバーベキュースペースに変えることができます。食べ物や飲み物をこぼしてしまっても掃除がしやすく、基本的には濡れたモップで拭くだけで対応可能です。

ただし、熱湯をかけると人工芝が変形する恐れがあるため注意が必要です。バーベキューの際は、防火シートを敷く、平らな場所を選ぶ、炭を使わないコンロを使用するなど、簡単な対策を取ることで安全に楽しめます。

水やり・芝刈りが不要

5つ目のメリットは、水やりや芝刈りなどの手入れが不要なことです。天然芝は美しい状態を保つために、定期的な芝刈りや水やりが欠かせず、特に夏場はその頻度が増えます。

一方、人工芝は日常的なメンテナンスがほとんど必要なく、汚れが気になったときに掃除機をかけたり、ホウキで掃いたりする程度で済みます。忙しい方や、庭の手入れに時間や体力をかけたくない方にとって、この手軽さは大きな魅力といえるでしょう。

紫外線で劣化する人工芝もある

夏場の人工芝について「紫外線によって劣化しないのか」と不安に感じる方は少なくありません。結論として、人工芝のなかには夏の強い紫外線を受けることで、色あせや素材の劣化が進んでしまうものも存在します。

ただし、これは主に耐久性の低い人工芝に限った話であり、すべての人工芝が紫外線で劣化するわけではありません。実際には、紫外線の影響を受けにくいよう、耐久性を高めて製造されている人工芝も数多く販売されています。

紫外線による劣化の有無を見極めるための指標として有効なのが「グレースケール(変退色)テスト」の結果です。グレースケールテストとは、紫外線照射や摩擦などの試験を繰り返し行い、人工芝がどの程度の期間、品質を保てるかを測定する耐久性試験のことです。

結果は1級から5級までの5段階で評価され、1級が最も耐久性が高いとされています。夏場の紫外線対策として人工芝を選ぶ際は、購入前にこのグレースケールテストの結果を確認することが重要です。理想は1級の人工芝ですが、予算の都合上難しい場合でも、3~4級程度であれば十分な耐久性が期待できます。少なくとも、グレースケールテストを実施している製品を選ぶようにしましょう。

まとめ

夏場の人工芝は、素材の特性上どうしても熱を持ちやすく、照り返しによる暑さや安全面が気になります。しかし、原因を正しく理解し、適切な対策を取り入れることで、夏でも十分に快適な庭空間をつくることが可能です。水撒きやシェード設置、スプリンクラーなどの工夫を組み合わせれば、表面温度を効果的に下げることができます。また、汚れにくさや雑草・虫対策、メンテナンスの手軽さなど、人工芝ならではのメリットは夏こそ実感しやすいポイントです。さらに長く快適に使うためには、紫外線による劣化にも目を向けることが大切です。遮熱機能やUV加工が施された人工芝であれば、夏場の高温や色あせを抑えやすく、見た目も性能も長持ちします。加えて、水を撒いてもカビにくい水はけのよい人工芝を選ぶことで、冷却対策と衛生面の両立が可能になります。

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